戀々 -ren ren-
好きって気付いた瞬間告るとかアホじゃんっ!!!!
もっといろんなプロセスを踏んで…………
って……
なんか一人で慌ててバカみたいなんですけど。
吉岡昇太はこの間もずっーと何も言わないでいる。
私は恐る恐る顔を上げ彼の顔を覗いてみた。
そこには真っ赤に染まって驚きにあふれた顔があった。
「反則でしょ…。
今日、一緒に帰る…?」
「……テスト、まだ半分しか終わってないよ」
「待つのは得意なんだ。
あんたのことは入学式の時から待ってたから」
彼につられて私まで顔が赤くなる。
その日は手を繋いで帰った。
明日は愛加に嬉しい報告ができそうだ。
Fin.
2010.07.11
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