戀々 -ren ren-



「お前ってストイックだよな」



相川君はおもむろにこう切り出した。



「なんで?」



「いや、なんか仕事命って感じで
女とかもキョーミなさそうやし」



「そんなわけないじゃん。
全然仕事命じゃないし。
俺だいぶやる気ない指導員だよ?

教習中、女のハダカ考えてる」



「なんやソレ」




俺は無理矢理すぎる嘘をつき、力無く笑った。




.
< 47 / 112 >

この作品をシェア

pagetop