詩集:砂夢
12
うまくいくように潰した気持ちを
上手に捨てることが出来なくて
ほしかった笑顔をもらえてるのに
素直に喜ぶことが出来なかった
さえずるように 君が唄った
ちゃんと響いてたのに
そっと ずれていく
うまくいかなくてぶつかるのを
上手に避けて過ごしたのに
感覚が消えて気付いたのは
触れることも出来ない距離
違う場所で息してた
もう1度踏み込む
歩く音は とても遅くて
だけど君にも 聴こえてる音
生まれる音が 伝わるといい
言葉 みたいに