詩集:砂夢

7

 
確かじゃない愛に溺れて

手を繋いで眠るの




君の熱を片手に残したまま

違うひとの頬に触れるの








押し寄せたさざ波は

軽く足元に触れるだけで



僕を置き去りに去ってゆく

 
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