Tears〜硝子細工の天使〜

夕暮れが迫る頃

ふいによしきが言った。

「どこか他に行きたいとこある?」


「うぅん」

かほは首を振った。



「…僕が行きたい所に行っていい?」

よしきはそう言うと

ハンドルを握り、アクセルを踏んだ。



着いたのは、案の定ホテルだった。


あれ以来一度もなかった・・・・

今日が二度目になる。


こうなることを予測し

新品の下着を付けてきたことに安堵し

かほの胸は高鳴った。
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