Tears〜硝子細工の天使〜
‡離婚‡
次の朝、今までと同じように
『おはよ』
のメールが届いた。
かほはよしきと戻れたことを実感した。
かほにまた明るい日々が戻ってきた・・・・
かのように思えたが
今までにない違和感に釈然としない…
常に得体の知れない不安が付き纏う…
それが何なのか解らないまま
季節は夏から秋、そして冬になっていった。
「クリスマスイブ、一緒に過ごせるよね?」
「たぶん・・・仕事さえなければね」
そんな返事にすら不安になった。
最初の頃の新鮮さは失くなっていっても
その分見えない絆や信頼関係というものが生まれてくる。
しかし、かほにはそれが感じられなかった。
一緒に居て楽しい時間を過ごしてはいたものの
常に孤独を感じていた。
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