奏彩る‐sou irodoru‐
一章‐雑‐
落園
独り
部屋の隅で嘆く
逃避行続け
朝を流し
夜に固執
月に儚さを求めては
自分を慰める楽園
広き世界を知る度に
最愛になれない事も知り
永久の場所を創った
自己愛で彩る
喜怒哀楽
鮮やかになる度
何故か空虚になる感情
知らないふりを
幾度も数え
傷を舐めては
痛みを増やす
仮想する現
空想に溺れ、
落ちていく
堕ちていく
墜ちていく
(楽園?)
(落園)