奏彩る‐sou irodoru‐
一章‐雑‐

落園



独り
部屋の隅で嘆く
逃避行続け

朝を流し
夜に固執

月に儚さを求めては
自分を慰める楽園

広き世界を知る度に
最愛になれない事も知り
永久の場所を創った


自己愛で彩る
喜怒哀楽
鮮やかになる度
何故か空虚になる感情


知らないふりを
幾度も数え
傷を舐めては
痛みを増やす


仮想する現
空想に溺れ、


落ちていく
堕ちていく
墜ちていく



(楽園?)
(落園)



< 5 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop