奏彩る‐sou irodoru‐

鏡月【対・朝日】






思い通りになんかいかなくて
世界が広すぎると
知ったのはいつ?

不安定に揺れる地の上に
朧気に浮かぶ
月に何故か泣きたくなる

頬を撫でる冷たい滴が
包む温度


果てしなく思える世に
波は絶えず

平静装った表情(仮面)の下
荒立つ心に暖かさを望んだ


けれども伸ばした手は
臆病に沈む



(“弱さ”が怖くて)
(素直に言えない)
(抱きしめて、)


掠れた月を見上げ、



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