かんけりっ!
「あのあだ名ねぇ」
あ。なんか頭を右手で押さえた所を見るとなんか昔あの【勇者】で嫌な思い出でもあったのかなと推測した。
「…思い出したくないわ」
「姫様、ファイト」
ポンとフランシア先輩が肩に手を置き慰める。
「そ言えば姫様。さっきゴミカスゲロ野郎と何を話してたのですか?」
ご、ゴミカスゲロ野郎?
もしかしてあの【勇者】の事?
「ん?ルールの確認してた」
「ルールの確認?」
今更ルールの確認って、どういう事?
「確認って言ってもあれだよ、戦場」
「戦場?」
「あー。だから試合会場」
試合会場は、え?校庭じゃないの?
「普通にこのまま校庭でやると『兵』は遠目からでもバレるでしょ?」
「ですね」