かんけりっ!

『勇者』の奏でるレクイエム




★ ★ ★


先攻。我らサッカー部。


我らの作戦は現段階では機能してる。はずだ。


作戦は、こうだ。


守るべき缶の周りには俺を含めた三人が張り付き、ハンターとして二人を偵察に送った。


校庭を一望出来る部室棟に。


部室棟は、校舎側からの校庭入り口に設置されており間違い無くあそこに隠れていると思ったのだ。


その予想は多分、外れてはいない。


なぜならあの部室棟に奴ら、憎き缶蹴同好会の連中がいないなら偵察に行った二人は戻ってくるはず。


しかし戻ってくる様子はない。


多分、やられた。


奴らにっ!!


「キャプテン」


「……なんだ」


呼んだのは、部室棟とは反対側を監視している二年だった。


「こんなくだんない事いつまで続けるつもりっスカ?」


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