かんけりっ!
「【勇者】は手練だ。能力的には葡萄園や梨乃原の方が高いけど総合力ならそんなに差はないの。奴は勝ち方を知っていっるかなね」
けれど不安げな言葉とは裏腹に桃東先輩の顔はどこか嬉しそうだ。
やはり、あれか?
自分は強者と戦いたいのだ!!的なノリの一つか。
「夏樹君」
「え?あ、はい?」
「私は今、とてもうずうずしてる。どうしてでしょう」
知らねーよ。
まず一言目に浮かんだ第一印象だった。
いや、だってねぇ。