かんけりっ!



「えぇっ!?変態要素ないじゃん!?」


「問答無用!!」


少し間をとり、再び『彼女』から仕掛けてくる。


「喰らいなさい!!」


声と共に、南の頭にズシリと重い衝撃。


右ハイキック!?


弾けた視界が認めたのは右ハイキックを打ち込んだ中学生。


その股間部分。翻るスカートの奥に隠れる秘密の花園。


青と白のボーダーパンツは、「大好物です!!」








瞬間。『彼女』を一陣の風が通り過ぎた。


いや、風は吹いていない。今日はずっと無風だった。


なら、今のは……。


「秘技ーー」


ポツリと背後で、声がした。


そこで気付いた風の正体。


「ーースカートめくり」


「は?」


フワリと舞うスカートのひだ。


ハイキックで思いっ切り片足を上げた状態。


「ひぃやぁ!?」


男の子達の歓喜の叫び。


なんでスカートめくり!?


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