かんけりっ!
「え?そう見えた?」
『彼女』は全力で首を縦に降った。
首が取れるかと思った。
「ほらやっぱり言った通りじゃん南ねーちゃん。あんなんばっかりやってたら虐待に見えるんだよ」
近くにいた、丸刈り袖なしシャツに青半ズボンと昭和レトロを感じさせる少年が南に言った。
「安心しなよ。パンツのねーちゃん。別にイジメられてた訳じゃねーし俺ら」
イジメじゃない?
ともすればもしかして自分は勘違いしてただけ?
パンツを見られた気恥ずかしさ、それに勘違い。
羞恥のボルテージは既に限界を振り切っていて爆発寸前だ。
「じ、じゃああなた達は一体何をしてたんですか?」
「いやだから、缶蹴り。正確には競技性を高めた『缶蹴』って競技だけどね」
「かんけり?かんしゅう?」