かんけりっ!



「7人も?」


そんなに缶蹴りする人達いたのかよ。


「あれ?それってフランシア先輩とハレルヤ先輩もいたんですか?」


「うん。私達の時はね、私と葡萄園と梨乃原」


それから、何か言いづらそうに「あと一人」


ポツリと言ったそれはどう考えても触れて欲しくないだろう単語なのだろう。


だけど僕は尋ねる。


「それって、今の生徒会長ですか?」


桃東先輩の黒目がちな双眸が僕を向く。


驚きに見開かれたそれ。


「知ってたの?」


「知り合いから聞きました」


「そっか」


あんまり知られたくなかったんだけどね。


そう付け加えて、桃東先輩は続ける。


「彼、生徒会長【真乃枇杷 総(まのびわ すべて)】は、強かった」


「まのびわ、すべて」


またなんだかスゴい名前の人だな。


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