かんけりっ!
「ね?」
いや、ね?って言われてもねぇ。
「もしかしたら私でも力になれるかもしれないよ」
「…………さっきの」
「うん?」
「さっきの、生徒会長が元々缶蹴同好会だったって。それを教えてくれた、僕の幼なじみなんですけど一緒に言われたんです」
「……なんて?」
「本気で缶蹴りをやる気がないなら、この辺で身を引いた方がいい。そう言われて、正直悩んでます」
「…やる気」
まるでうわごとみたいに桃東先輩が呟く。
それから、また空に視線を移す。
「先輩?」
呼んでも返事はない。
意識でも飛んだのか?
「私も、南先輩に同じ事を言った事があるの」
バカ姉スゲー。
いや別にスゴくはないか。たまたまか。
けど桃東先輩はそうは思ってないみたいだ。