かんけりっ!
夏樹君のいけず~とか呟きながらハレルヤ先輩は続ける。
「真乃枇杷が缶蹴同好会を辞めるって言った時にね。アズマだけじゃなくて俺。あといやそうだったけどフランシアも引き留めたんだ」
嫌そうなフランシア先輩がどうしてだか凄く想像しやすい。
「で、そのかいあってか、俺等の説得がしつこかったってのもあるんだろうけど辞めるに当たって真乃枇杷は条件を出したんだ」
「条件?」
「そう。その条件ってのが真乃枇杷と『試合をやって勝てたなら同好会に残る』って感じだったはず」
「それで試合はやったんですか?」
ハレルヤ先輩が僕を一瞥する。
「……やったよ。試合。真乃枇杷の『鬼』個人戦でね。結果は、ま。見ての通りだよ」