かんけりっ!
だってそんな、有り得ないだろ!?
「何で、そんな思い出を自ら消してしまうような事を」
「だから、考えの違いなんだよ」
ハレルヤ先輩はアルバムに飾られた一枚の写真を懐かしそうに眺める。
あの一枚にどれだけの思い出が詰められているか僕にはわからない。
「でも、それを考えの違いで片付けるなんて、悲し過ぎますっ!!」
「あぁ。俺も、そう思う」
「ならっ!!」
バン。と長テーブルを両手で叩くと二人きりの部屋に乾いた音が響き、微かに埃が舞う。
ハレルヤ先輩の目がアルバムから僕へと向けられる。
「もう、どうしようもないんだ。二年前、真乃枇杷に負けた時。袂(たもと)を分かった時から俺達は一つになれないんだ。そう理解したんだ」