かんけりっ!
サヨナラ、バカ姉
★ ★ ★
二年前。
バカ姉が死んだ。
日本の最高気温を何年ぶりに塗り替えたとかいう暑い夏の事だ。
死因は事故死だと言われた。
ついでにトラックにひかれそうになった誰かを助けての事故だとも。
とりあえず最初に思ったのは「悲しい」とか「悔しい」とかじゃなかった。
「誰かを救って死ぬとか現実で起きるんだ」
とか言うバカみたいな感想だった。
今考えても、やっぱり有り得ないと思うけど。
で、僕がバカ姉と再び対面したのは病院の霊安室。
窓なんてない、灰色を基調にしたテレビで見たことあるような、ていうかそのまんまの部屋。
その中央に置かれた人一人がギリギリ寝れるようなベットの上にバカ姉はいた。