かんけりっ!
バカ姉の顔は白かったけど、でもパッと見た感じでは死んでるようには思えなかったし見えなかった。
でも両親はバカ姉の脇ですすり泣いてたし、何よりバカ姉が笑ってない。
そんなバカ姉は、僕の記憶の中には存在していなかった。
実際、初めてみたかも知れない。
嬉しさなんてのはこれっぽっちもないけど。
ボロボロに傷付いても。両足を骨折しても。
それでもバカみたいに笑ってみせたのに、もう笑ってない。
もう、笑わない?
別段、仲のいい兄弟だった訳じゃないけど。
笑ってないバカ姉はバカ姉じゃない気がした。