かんけりっ!
フランシア先輩はとりあえずさておいて。
授業だからだろうけど、とても静かだ。
こんな時間に中庭になんて来たことないし来る事もないから、なんだかやたら新鮮だ。
「あれ?夏樹君と葡萄園早いね」
声のする方を見ると、桃東先輩。それにハレルヤ先輩がこちらに歩いて来ていた。
「いや、早い。って桃東先輩達が遅いんですよ」
携帯の液晶を覗くと既に二時から五分経っている。
普通に遅刻してやがるじゃん。
でもこれで全員揃っ…。あれ?
「ハレルヤ先輩。あの、柿宮は?」
いっつもハレルヤ先輩にくっ付いて回ってたからてっきりハレルヤ先輩と一緒だと思ったけど違うみたいだ。
「ん~、俺は同じ学年のナツキ君と一緒に来るものだと思ったけど違うのかい?」