かんけりっ!



僕と同じ様な事を多分、皆思ってるんだろうな。一様に怪訝な顔してるし。


「時に一年生諸君#」


真乃枇杷が僕、それに柿宮。茜子に目を次々と向ける。


「彼≠『勇者』の事は知ってるね♪」


「……資料は読みました」


「さぁ。全く知りません」


僕は、一応拳を交わした仲だけど…。


知っている。とは言い辛いなぁ。


「夏樹君は相対した相手として知ってるかも知れない☆だが僕が聞きたいのは彼★『兵庫 播磨』の二つ名の由来」


視界の隅の方で『勇者』、それに何故か桃東先輩の肩が跳ねた。


そう言えば前に桃東先輩にそんな事を聞いた覚えがある。


確かその時はうやむやにされたような…。


「ち、ちょっと真乃枇杷。今は二つ名の事なんて関係ないでしょっ!?」


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