かんけりっ!
桃東先輩につられてフランシア先輩とハレルヤ先輩が立ち上がる。
フランシア先輩と桃東先輩なんて脚にまで血と痣に汚れていた。
「あれ、そう言えば『勇者』…先輩はどこに?」
辺りを見渡しても姿は見えない。まさか。
バックレたのか!?
「夏樹君。『勇者』は別に逃げた訳じゃないよ」
「じゃあどこに…」
桃東先輩がどこか楽しそうに笑ってみせる。
こんな状況で笑えるだなんて、正直理解出来ない。
「さっきの生徒会の攻撃は、完全にチームプレイだった。完璧な、ね」
完璧?
ただ連続で彼等が飛び出してきたようにしか思えなかったけどそうでもないのか?
「あれは、一朝一夕で、出来ることじゃないの」
フランシア先輩が僕の思考を的確に読み取りやがった。
「今回私達もチームプレイをする。と言っても出来合いの作戦だから簡単に説明するよ」
作戦の内容はーー。
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