かんけりっ!
「fly away」
★ ★ ★
『彼』はチラリと机の下に開いたケータイの液晶を見た。
デジタルな時計はもう間もなく授業が終わると言う時間帯だった。
だが授業の終わりが近付いているにも関わらず『彼』は溜め息を漏らす。
理由は簡単な事だ。
部活の事である。
この授業が終われば部活なのだが…。
いや部活がつまらないとか嫌な訳じゃない。
キャプテンなのだ……。
悪い人ではないのだけど。
昼休み前にメールで『午後二時位に戦ってくる』と送られてきたのだ。
まず第一に「だから何?」と言う話なのだが。
冷静に考えれば今授業中だし。
てゆうかあの人って受験生だし。
まぁいいや。
そんなのはともかくサッカー部に支障はきたすんだろうな。
『彼』、西木は再度溜め息を吐いた。