かんけりっ!



脳に大変な疾患でも持ってるのだろうか?


ならば早めの救急処置が必要だろう。


けれど桃東先輩はおくびにも気にする様子はなく、いつもの調子でーー


「あ~それいつもの事だから」


「いつもこんななんですか!?」


参った。


どうやらフランシア先輩。既に手遅れ過ぎたみたいだ。


脳細胞は死滅してるに違いない。


「こないだなんて、火を付けたアルコールランプを投げつけて『火遁の術』とか騒いでたもの」


かなりお手軽な手榴弾ですこと。


「姫様、違う」


「ん?」


穴を掘る手を止めフランシア先輩が桃東先輩に振り返る。


まぁ、確かにアルコールランプを投げつけるなんて奴は常識的に考えればあり得ない話だしなぁ。


「投げたのは火炎瓶」


どこのデモ隊!?


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