かんけりっ!
僕の視界に入る、多分、梨乃原と言う先輩はとりあえず背が高かった。
多分僕より十センチは高いだろうから百八十後半はあろう身長。
それに、なんなんだこの男っ!?
「梨乃原、神奈河が睨んでる」
「え?」
なんてイケメンだコイツっ!?
パッと見、モデルかと見間違うスタイル。
しかも顔は嫌みのない爽やか系な笑顔を常に携え、しかもクサいセリフを素面で言いやがる。
コイツは、敵だ。
「うん、と。アズマ。僕を呪い殺そうとしてる彼はもしかして新入部員かい?」
「うん、そうだよ。この子は神奈河 夏樹君。で、このデカいのは【梨乃原 晴夜(なしのはら はれるや)】」
「…どもです」
「どうもよろしく。僕の事は気軽にハレルヤ先輩とでも呼んでほしいな」
互いの右手を握り合い。けれど、なんだこの男…。