かんけりっ!
「それ、飲んで。飲み終わったら中庭中央の交差路の中心に置いて。あの交差路を円にすると半径は大体2メートル位だから丁度いいの。置いた瞬間から、戦いは始まるからね」
それじゃ、頑張って。
桃東先輩はそう言って身を翻し、先輩達は思い思いに散っていった。
僕は桃東先輩に言われた通り不二家ネクターを一気飲み(超ウマい)交差路の中心に置いた。
交差路は形としては正方形だが、確かに半径は2メートルはある。
円で2メートル。と言ってたから多分交差路の角は踏み入ってても大丈夫なはず。
さて、缶は置いたから缶蹴りは始まってるんだよな。
とりあえず周囲をぐるりと見渡してみる。
身を隠せそうなのはベンチそばの大木。
それに四方にある草影。
そのどこかに先輩達は隠れてるのは確かだ。