かんけりっ!



それが一体何分続いただろう。


僕の体内時計は時間を曖昧に伝えてくれてはいる。


けど一秒の振り幅はすでに一定ではない。


僕の時間軸は壊れてるのだ。


六分まであと一体どの位ある?


多分、三分位は経ったはず。


けれど先輩達は一向に姿を現す様子はない。


まるでこの中庭には僕しかいないんじゃ?


そんな考えが頭をよぎる。


その、瞬間の事だった。


『かちっ』


レンガを敷き詰めた歩道に何か、硬い何かが当たった音がした。


何かが、投げ込まれた?


僕は歩道に弾かれた何かに目だけを動かして視認する。


緑の芝生の上に転がる小さな、石。


それがもともとあったものなのか投げ込まれたものなのか僕に知る術はない。


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