かんけりっ!
て事は僕にはエロゲーをやってる姿を見られてもいいのか?
「夏樹は、ほら。私がゲーマーなのよく知ってるじゃん?」
知らん。
「それにさ。女の子がエロゲーしてる姿って萌えない?」
萌えない。
むしろドン引き。
「もらった!」
その瞬間いきなり体が引っ張られた。
いや。ドアが無理やりこじ開けられ、掴んでた腕ごと体が持ってかれただけなのだけど。
まぁ僕はその反動で玄関先に投げ出されみっともなくすっころんだ。
「正義は勝つのだよ夏樹!!」
このバカが正義だと言うのならこの現世に正義はない。
「じゃ、夏樹。パソコン借りるね」
そう、茜子は笑って言った。
そのまま家に上がっていった茜子の背中を見つめながら、ふと思う。
そう言えば茜子が僕の家に上がるのなんていつ時ぶりだろう。