かんけりっ!
僕の記憶にある最後は、……あぁ。
バカ姉の葬式の時だ。
…そう言えばあの葬式にはなぜだか瀞文高校の制服を着ていた人が多くいた。
意外と人望あったんだな。
僕は後頭部を一掻きしてから立ち上がり、僕の部屋へと向かった。
階段を昇り、一番奥の部屋。
部屋の扉を開けるとパソコンデスクに座る茜子が目に飛び込んだ。
既にさっきのエロゲーは封を切られパソコンの画面にはあからさまに18禁なキャラが浮かび上がっていた。
あと茜子がハァハァしてる。
「キモい。すごく、キモい」
けれど茜子はそんな僕の罵倒を気にする様子もなく、むしろ嬉しそうに画面を指差しーー。
「見て、このディティクスの滑らかにして艶めかしい四肢。その体にまとわりつく触手とのコントラスト。もう、最高」
……最悪だ。