かんけりっ!
て言うかディティクスって誰だよ。
「いや、もう帰れバカ。人の部屋でエロゲーすんなよ」
「大丈夫よ夏樹。ちゃんと終わったらこのゲーム貸すから」
どうしよう。全然話が噛み合わない。
帰れとは言ったが貸せだなんて言った覚えなどない。
「あ、そう言えばさ。夏樹」
顔はこっちを見ず声だけが僕に掛けられる。
「……なんだよ」
「夏樹。あの同好会に入部したの?」
「あの同好会?」
あぁ。缶蹴同好会の事か。
「一応、入部した。と言うかさせられた」
「ふぅん」
カチカチとクリックの音が響く。
それに伴うように画面が次々と入れ替わっていく。
たま~に真っ暗な画面になる度にうっとりとしてる茜子の顔が映るのだけど。
あぁ、本当にキモい。