血濡れた教会


私が行こうとしたら
村長は私の手に何かを握らせた。

手を開いてみると
赤い御守り。


「え??」

「これ持っときなさい。
 気を付けるんだよ」


私は一筋の涙を流して
その場を後にした。

家に帰ると
お父さん達が帰ってきていた。



「一人で何処行ってたんだ?」

明らかにいつものお父さんと違う。
めちゃくちゃ怒っている。


「えっと…ちょっと」



すぐにでも
怒鳴りそうなお父さんに戸惑う‥

             
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