血濡れた教会



それを知るのは
それから一年後のこと。





1ヶ月半後、
朝早くから家にチャイムが鳴り響いた。

「はい」


玄関のドアを開けると
近所の村人が慌てた様子で立っていた。


「おい!花ちゃん。
 お父さんはいないのかい??」

「お父さんならまだ寝てるけど‥
 私じゃダメなんですか?」

「……」


「?」

「言いづらいんだけど
 お母さんに続けて弟の陽太くんまで
 教会で死体で見つかった」


「え……」



             
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