血濡れた教会
高まる鼓動を抑えながらゆっくりと扉を開けた。
「はぁ―‥よかった。
まだ犯人は来てないみたい‥」
私の声だけが
広い教会の中で響き渡った。
「ここにしよ」
前の方にある、
台の中に隠れた。
ここだったら周り見渡せるし‥
こういうの何か緊張する…
教会の中は
夜中だっていうのに
ステンドグラスで薄く周りが見える。
それから何分経っただろうか?
ガチャッと教会のドアが開いた。
その音に
体がびくっとし、体が震え始めた。