血濡れた教会
「ん―…いたっっ‥」
村長は目覚めて
自分の手足を見た。
「うあぁぁぁぁ」
その悲鳴が可笑しくて嬉しくて
私は壊れたように笑った。
「今の気分はどう?
ただの痛みじゃないでしょ?
犠牲者たちの恨み、
憎しみが隠ってるもの。
焼けるように身体中の至る所が
チクチク悲鳴を上げるでしょ」
私が私じゃなくなった。
もう黒く汚れた心に支配されて
前の私からは想像できないほど、
残酷なことをしていた。