「スキ」のために…先生と私■短編■
「先生、そんなんだからモテないんだよ?
格好いいのにー―」
私は頬を膨らませた。
毎日
朝は図書館に来るのが
日課になっている。
何でって、
先生がいるから。
朝しか二人きりになれないんだもん。
先生は無口で
全然しゃべってもくれないけど
先生は格好いいから
いつも体育の時間は
直ぐにみんな集まっちゃって
休み時間は体育研究室にいるし…
体育の時間行きたくても
ドジだから
いつもいつもその時を逃しちゃう。
だから、この時が一番大切なんだ。
少しでも
特別な生徒になるために…
先生がスキだから。
先生?
私に少しでも振り向いてくれますか??
少しでも
可能性はありますか??