「スキ」のために…先生と私■短編■
「生徒にモテる必要ないだろ?」
まだ先生は
ノートに目を向けたまま
「先生あのさ…」
「りなおはよー!」
この大切な時間を…
いつも邪魔をしてくるやつがいる。
幼なじみの華菜と
中学からの友達の絢。
私の気持ちを知って
いつもからかってくる。
「りな遅れちゃうよー?」
華菜はニヤニヤしながら水をさすように言う。
「送れるから行きなさい。」
先生にも言われちゃったじゃん…
いつもと同じだけど
その時の先生の声が怖く感じた。
最悪…
私は重い足を動かし
床にあったバックを持って
図書館の入り口にいる
華菜の所へ向かった。
「先生との進展は??」
私の顔を覗き込むように
華菜は聞いてくる。