未完成。
名前が同じ二人
春の柔らかな風がカーテンを静かに揺らす。
さっきまで携帯の画面に集中していたせいか、眠気がどっと押し寄せて来る。
私は欠伸をしながら、必死に眠気に耐えた。
私の名前は大谷渚。
普通の高校に通うどこにでもいそうな17歳。
まともな恋愛をした経験がない事を除けば…だけど。
* * *
「送信…っと。」
私は生まれて初めて、ネット上の掲示板に書き込みをしてみた。
自分の出会いの無さに嫌気がさして、掲示板に頼ってしまった。
こんな掲示板で出来た友達なんて、長続きしないんだろうけど。
今更ちょっと後悔。
変なメールが来たりしないかなとか、危ない人だったらどうしようとか…。
ぼーっとしている内に、一通のメールが届いた。
「…本当に来ちゃった。」
恐る恐るメールを開いてみた。
“メールしませんか?”の一言だけ。
男か女かさえ分からない。
少し不安もあったけど、初めてのメール。
私は早速返信メールを打った。
数時間メールのやり取りを続けていて、分かった事がいくつかある。
性別以外、ほとんどが私と同じだったのだ。
年齢も住んでいるところも、誕生日も血液型も…。
一番ビックリしたのが、名前も同じだった事。
私の名前は大谷 渚。
彼の名前は森本 渚。
こんな事ってあるんだ。
私は何だか不思議な気持ちになった。
さっきまで携帯の画面に集中していたせいか、眠気がどっと押し寄せて来る。
私は欠伸をしながら、必死に眠気に耐えた。
私の名前は大谷渚。
普通の高校に通うどこにでもいそうな17歳。
まともな恋愛をした経験がない事を除けば…だけど。
* * *
「送信…っと。」
私は生まれて初めて、ネット上の掲示板に書き込みをしてみた。
自分の出会いの無さに嫌気がさして、掲示板に頼ってしまった。
こんな掲示板で出来た友達なんて、長続きしないんだろうけど。
今更ちょっと後悔。
変なメールが来たりしないかなとか、危ない人だったらどうしようとか…。
ぼーっとしている内に、一通のメールが届いた。
「…本当に来ちゃった。」
恐る恐るメールを開いてみた。
“メールしませんか?”の一言だけ。
男か女かさえ分からない。
少し不安もあったけど、初めてのメール。
私は早速返信メールを打った。
数時間メールのやり取りを続けていて、分かった事がいくつかある。
性別以外、ほとんどが私と同じだったのだ。
年齢も住んでいるところも、誕生日も血液型も…。
一番ビックリしたのが、名前も同じだった事。
私の名前は大谷 渚。
彼の名前は森本 渚。
こんな事ってあるんだ。
私は何だか不思議な気持ちになった。