未完成。
階段をかけ降り、リビングのドアを開けると、朝食を用意している母親の姿が目に入った。
その横を素通りし、真っ先に洗面所に向かう。
軽く髪を整えて、次はリビング。
テーブルの上には綺麗に並べられた朝食がある。
でも、時間を考えると食べている暇はない。
「今日はパンだけでいいや!」
朝食ぐらいゆっくり食べなさい!と注意する母親を放置して、パンを口にくわえたまま、玄関を飛び出した。
私の通う丸山高校は歩いて10分程の距離にある。
近くて通学には何の不便もないけれど、もの凄く急な坂が一番の難関だ。
登り切った頃には息が上がって口の中は血の味がする程。
校庭のトラック一周を全力疾走した後みたいな。
最近太り気味の私にはちょうどいいダイエットになるかもしれないけど。
キーンコーンカーンコーン...
授業開始のチャイムが鳴った。
私はと言うと、まだ下駄箱にすら到着していない。
チャイムが鳴ってしまったらもう急ぐ気にもならない。
急ぐのをやめ、のんびり教室に行く事にした。
「あの坂の後に階段はキツイな…。」
私の教室、1-Aは一番上の階にある。
辿り着くまでにある階段は2つ。
あの坂を登った後での階段は私にとって地獄でしかない。
何で一階じゃないの、と文句を言いながらも足を前に進めた。
教室につく頃にはもうヘトヘト。
体育の授業を一時間したような気分になっていた。
その横を素通りし、真っ先に洗面所に向かう。
軽く髪を整えて、次はリビング。
テーブルの上には綺麗に並べられた朝食がある。
でも、時間を考えると食べている暇はない。
「今日はパンだけでいいや!」
朝食ぐらいゆっくり食べなさい!と注意する母親を放置して、パンを口にくわえたまま、玄関を飛び出した。
私の通う丸山高校は歩いて10分程の距離にある。
近くて通学には何の不便もないけれど、もの凄く急な坂が一番の難関だ。
登り切った頃には息が上がって口の中は血の味がする程。
校庭のトラック一周を全力疾走した後みたいな。
最近太り気味の私にはちょうどいいダイエットになるかもしれないけど。
キーンコーンカーンコーン...
授業開始のチャイムが鳴った。
私はと言うと、まだ下駄箱にすら到着していない。
チャイムが鳴ってしまったらもう急ぐ気にもならない。
急ぐのをやめ、のんびり教室に行く事にした。
「あの坂の後に階段はキツイな…。」
私の教室、1-Aは一番上の階にある。
辿り着くまでにある階段は2つ。
あの坂を登った後での階段は私にとって地獄でしかない。
何で一階じゃないの、と文句を言いながらも足を前に進めた。
教室につく頃にはもうヘトヘト。
体育の授業を一時間したような気分になっていた。