未完成。
ガラッ...
「大谷!遅刻だぞ!」
「すいませーん。」
適当に返事をして、自分の席についた。
鞄を机の横にかけ、教科書も出さずにひたすら携帯の画面に集中する。
いつもの癖で、何も考えずにメール画面を開いた。
ふと目に入った、昨日の渚とのメール。
一番最初から読み直してみる事にした。
男子なのに意外と可愛い絵文字を使う。
それに、女の子みたいな文章。
見ていて自然と笑みがこぼれた。
「なーぎーさ!」
携帯ばかりを見ていた私は、急に誰かに名前を呼ばれて驚いた。
「もう授業終わったよ?」
そんな私の心境はおかまいなしに、話を続けるのは親友の菜緒。
いつの間に授業が終わっていたのか、気になりつつも次の授業の準備を始めた。
「何か今日嬉しそうだね。何かいい事でもあったの?」
急にそう聞かれ、準備をしていたはずの手がピタッと止まる。
「あったと言えばあった…かな?」
「何それー教えて!」
「やーだ!」
教えて教えてとひっついてくる菜緒を引きはがし、次の授業のある音楽室へ移動しようと席をたった。
待って!と後を追って来る菜緒を見て私は少しだけ、嬉しくなった。
「大谷!遅刻だぞ!」
「すいませーん。」
適当に返事をして、自分の席についた。
鞄を机の横にかけ、教科書も出さずにひたすら携帯の画面に集中する。
いつもの癖で、何も考えずにメール画面を開いた。
ふと目に入った、昨日の渚とのメール。
一番最初から読み直してみる事にした。
男子なのに意外と可愛い絵文字を使う。
それに、女の子みたいな文章。
見ていて自然と笑みがこぼれた。
「なーぎーさ!」
携帯ばかりを見ていた私は、急に誰かに名前を呼ばれて驚いた。
「もう授業終わったよ?」
そんな私の心境はおかまいなしに、話を続けるのは親友の菜緒。
いつの間に授業が終わっていたのか、気になりつつも次の授業の準備を始めた。
「何か今日嬉しそうだね。何かいい事でもあったの?」
急にそう聞かれ、準備をしていたはずの手がピタッと止まる。
「あったと言えばあった…かな?」
「何それー教えて!」
「やーだ!」
教えて教えてとひっついてくる菜緒を引きはがし、次の授業のある音楽室へ移動しようと席をたった。
待って!と後を追って来る菜緒を見て私は少しだけ、嬉しくなった。