未完成。
音楽の授業では、楽器ごとにグループ分けされ、好き放題楽器を弾いている。
私のグループは全員で5人。
みんな音楽の授業が好きらしく、楽しそうに楽器を弾いていた。
それを横目で見ながら、私は一人窓の外を眺めていた。
昨日の雨が嘘だったみたいに晴れた青空。
雲一つなく澄み渡っている。
気持ちのいい空気を吸って伸びをしていると、ポケットに入れていた携帯が震えた。
先生にバレないように、静かに携帯を開くと“新着メール一件”の文字が表示されていた。
この時間にメールが来るのは珍しく、不思議に思いながらメールを開くと…
私が今一番メールをしたい相手、渚からだった。
─今学校?
それだけのメールだけど、自分宛てにくれたんだと思うと嬉しくて仕方がない。
もちろん私はすぐに返信を返した。
─そうだよ!渚も学校?
─うん、俺も学校!何の授業中?
─音楽だよ。そっちは?
─数学。全然分かんなくてつまんない!
─音楽も退屈だよ。楽器全然弾けないし。
私達はつまらない授業を抜け出すかのように、ひたすらメールを続けた。
先生の注意する声なんて耳に入らない。
渚とのメール以外は全て無視した。
学校にいる事がこんなに嫌じゃないのは初めてかもしれない。
私のグループは全員で5人。
みんな音楽の授業が好きらしく、楽しそうに楽器を弾いていた。
それを横目で見ながら、私は一人窓の外を眺めていた。
昨日の雨が嘘だったみたいに晴れた青空。
雲一つなく澄み渡っている。
気持ちのいい空気を吸って伸びをしていると、ポケットに入れていた携帯が震えた。
先生にバレないように、静かに携帯を開くと“新着メール一件”の文字が表示されていた。
この時間にメールが来るのは珍しく、不思議に思いながらメールを開くと…
私が今一番メールをしたい相手、渚からだった。
─今学校?
それだけのメールだけど、自分宛てにくれたんだと思うと嬉しくて仕方がない。
もちろん私はすぐに返信を返した。
─そうだよ!渚も学校?
─うん、俺も学校!何の授業中?
─音楽だよ。そっちは?
─数学。全然分かんなくてつまんない!
─音楽も退屈だよ。楽器全然弾けないし。
私達はつまらない授業を抜け出すかのように、ひたすらメールを続けた。
先生の注意する声なんて耳に入らない。
渚とのメール以外は全て無視した。
学校にいる事がこんなに嫌じゃないのは初めてかもしれない。