hatching

one...2



朝飯が出来てる事を伝え
恋の部屋を出ていく。

降りると父さんが
ジジを膝に置いて
待ち構えている。

恋を待ってんだろーな。

「なんだ恋じゃなかった。残念だなジジ~。」

…この親父。

「はいはい、もうすぐ来るよ、恋。」

そうか、と言って
顔が緩くなる。
かと思うと表情が
真面目なものに変わった。

「恋は、どうだった?」



< 24 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop