hatching
four...3
「恋…?」
あ…
『愛ちゃん!』
私が呼ぶと愛ちゃんは
軽く手を振った。
クシャッて顔で。だけど
私の隣を見て表情が変わった。
混乱してるような
戸惑っているような、そんな顔。
『愛ちゃん…?』
メ「─ああっ、悪い。知り合いに似ててさ、ちょっとびっくりしたよ。友達?」
『うん、クラスメイトなの。傘無いから送ってくれたの。』
メ「そか、ありがとう。恋が世話になってます。」
─はじめまして。