みずいろ
「ユウジぃ?」
隣でもぞもぞと動く女の子のはだけた肩に、吐き気さえ覚える。
誰だ?こいつ・・・・。
どう考えてみてもこれは夢じゃない。
けれど、夢で感じたような甘い幸福感はそこにはなくて。
少しずつ記憶をたどると、
昨日の夜、一緒に酒を飲んだ女の子の顔がぼんやりと浮かんだ。
いや、顔というよりも、パーツかな。
胸が大きいな、とか。
見えそう・・・とか。
やたらとエロい印象しか覚えてない。
そういえば・・・いやにギラギラ光るピアスをつけてんな・・・・、と感じたのを思い出して、隣の彼女のうなじに目をやると、
「ビンゴ」
つぶやいて、自嘲気味に笑った。
何、やってんだろ・・・・俺。