みずいろ
「こんなんじゃ、契約と違うんだからね。社長に言いつけるからっ」
「みぃ…」
ぅわっ。
なんだよ。この女……
サイテー…
と思いながら、みぃの頭をなでてやった。
「ごめんね……そういうんじゃないから。本当に、疲れてんだ…ちょっとスケジュールがきつくて…」
そう耳元で甘くささやくと、みぃはうっとりと目を閉じてから、軽く俺をにらんだ。
その瞳に、さっきの怒りは、とうに消えている。
「……私がいつでもしたいとかそういう女なんて思わないでね」
「わかってる」
…そのままだろ?
体のつながりと権力が大好きなだけじゃねーか。
俺がお前を見ないで抱くのと同じで、お前も俺を見てないことくらい…わかるし。