トゥエルブ・マーダーズ


それが、ある日。
『少しだけ痛いかもしれないけれど、最初だけだから我慢していい子にしてたらおこづかいをあげよう』


これが自分の身体がお金に替わる。そう、知らされた最初の出来事だった。


それから何度も同じ行為を繰り返し、それが何なのか理解する前に複数の“客”を得ていた。


『おこづかい』に困ったことなどなかったのだと云う。




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