トゥエルブ・マーダーズ


レインは悔やんでも悔やみきれないのは確かだが、ルウが居なくなって気付いた時には、もう遅かった。


ここでレインは一度、話を区切って微かに息を吐き出したように思う。


そして続けた。



『もう遅かった』………としか云いようがない、と静かな声でもう一度云い、決して涙をこぼしたり、目を伏せたりして哀しみを見せるような真似はしなかった。




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