トゥエルブ・マーダーズのレビュー一覧
何もない、というのが特徴的なしがない町で殺人事件が起きた。 立て続けに12件起きた事件の犯人は既に捕まっている。 はてさて、供述を始める犯人はしがない記者である【僕】を指名してきた。 何故僕が指名されたのか。 渦巻く事件の深さを知らずに、記者の僕は犯人に会う。 何故殺人が起きたのか。 何故指名されたのか。 何故犯人は僕に心開いたのか。 何故、何故、何故。 その真相は是非、貴方の目で確かめてみて下さい―――。
ベリーズカフェで恋愛以外の作品を探している皆様 こちらの作品がオススメです。 ある意味王道と言えば王道の物語 その王道に真っ正面から取り組み、作者さまの文章力と構成力でぐいぐい読まされる。 途中でトリックに気付いたあなたも必ず最初のページから読み返したくなる筈です。 最後まで騙されたあなたはこの作品を最高に楽しんだ読者でしょう。 騙されてニヤリと笑える気持ち良さ。 あなたも経験してみて下さい。
死体がひとつ、またひとつ。 全部で12。 犯人がひとり、またひとり。 全部で12。 犯人達は高い鼻で プラチナブロンドの髪を揺らし 薄い唇をして 蒼いオッドアイを持っているのが特徴だった。 オリジナルパーソナリティーであるルウが激しい精神的・肉体的外傷を一手に引き受けた事で死に、ホストパーソナリティーのレインが生まれた。システム内で各々のエゴステイトは明確化し、各アイデンティティーはロクデナシとその取り巻きに対する怨念を顕わにする。 ISH足りうる兄もルウと共に消失し、救われない12のアルターパーソナリティー達はロクデナシの排除に立ち上がる。 シナモンパイを握り潰すかのように奪われるロクデナシ達の命。 そして最後の鉄槌は傍観者に振り下ろされ、15人の物語も幕を下ろした。 事実はセピアに染められて……
12人の殺人犯の淡々とした言葉は物語を恐怖へと加速させていく 12人を上手に書き分けラストへと巧みに繋げていき、一気に読み上げることが出来ます 殺人犯の心の奥の奥にある闇 衝撃的なラスト ぜひ読んでみて下さい (⊃^▽^)⊃⑫
何故記者は呼ばれたのか 12人の殺人犯の話を聞きながら 見えてくるのは何か 彼らの供述に少しばかり思考が混乱してきたら考えるタイミングだ ラストで記者は気付く 自分が選ばれた理由に ───── 12人の犯人の描写に頷かされます。さすが。 この落ち着いた文章にぜひ映像をのせて読んでいただきたい!
密室の閉鎖感が暗示する物語の根幹。 ほぼ独白に近い殺人者達の言葉を聞かされ、想像は悪い方へ悪い方へと傾いてゆく。 ラストに向かい、おそらくは恐怖に一番近いであろう奇妙なな気配が漂うでしょう。 早く最後まで読んで安堵してしまいたい、と。 あなたの良識はどんなラストを期待しますか?