最低!?最高!!?メンズ校!!!!
大岩栄介…。
嫌な名前だな。
私の1番嫌いな名前だ。
「大岩?入るぞ―」
佐田さんが、立ち止まっている私に入るように促した。
私は、床を見ながら部屋に入った。
「大岩、転入生の野口遥君。分からない事もあるだろうから、いろいろ教えてあげて」
「野口、遥…?」
低い声がした。
「よろしくお願いします!!」
私は勢い良く頭を下げ、その反動でルームメイトの正体を見て、呼吸が止まった。
あいつ…だ…。
私が世界で1番嫌いで世界で1番憎い。
あいつだったんだ。