最低!?最高!!?メンズ校!!!!
私は部屋に入るや否や、ソファーに倒れ込んだ。
ベッドの上で本を読んでいる大岩栄介を見つめてると、ふと目があった。
大岩栄介かぁ…。
頼りなさそう…。
私は目を逸らして、大袈裟に溜め息をついた。
「はぁ~ぁ…」
「人の顔見て溜め息つくなよ。なんかあったのか?」
怪訝な顔を向ける大岩栄介に、仕方なく口を開いた。
「ん~…。部活動に入れだって…」
「それだけかよ…」
「それだけって…。私には重要なことなんだから…」
むぅ…とむくれる私と対照的で、大岩栄介はキョトンとなった。
「なんで?」
「だって…。私、運動全般ダメなんだもん」
小学生の頃から、徒競走は愚か球技もまともにできなかった。
そんな私が運動部なんて…。
あからさまにテンションが下がる私を見て、大岩栄介も気の毒そうに頷いた。
「運動苦手な奴にはきついかもなぁ~。この学校は…」
「そんなぁ…」
私はグテッと体の力を抜く。