最低!?最高!!?メンズ校!!!!
「前の学校では、何に入ってたんだ?」
「ん~?柔道部だけど…」
私が答えると、大岩栄介は意外そうな顔をした。
「へ~っ!!帯は?」
「黒」
大岩栄介は更に目を見開く。
こう見えて私は、柔道の腕はかなり良い方だ。
小学校に入った頃に、お母さんに「総長の娘が喧嘩出来ないでどうする!!」とかなんとか言われて無理矢理習わされたのだ。
柔道と相性が良かったのか、私は習うたびに力を習得していった。
でも、元々平和主義な私は、試合以外に技を使ったことはなかったけど…。
「黒ぉ!!お前見かけによらないな…」
「ほっといて」
「てか、得意なスポーツあるんじゃん…」
私は大岩栄介の言葉に、ピクリと眉を動かした。
「今、なんて…?」
「ん?いや、だから見かけによらないなって…。怒ったか?」
「違う。そのあと」
「あと?…あ―。スポーツ出来るじゃんってやつか?それがどうした?」
大岩栄介が少し不安げに聞いてくる。